演劇などのエンターテインメント業界において、俳優と演出家は本来並列の立場でなければありません。しかし、演出家は関係性上、全体の指揮統率を行うがために、自分の立場が上であると勘違いしてしまうことも多く、ハラスメントが起きやすい環境にあります。また、俳優側は逆らうと降板させられるのではないかという恐怖心や、ハラスメントを受け入れる同調圧力に屈してしまい泣き寝入りしているケースも多く見受けられます。しかし、黙っていても事態は好転しません。最悪の場合、命を落とすことさえあります。パワハラには適切に対処する必要があります。今回は、劇団で演出家からパワハラを受け悩んでいる20代女性の相談事例を元に、自分で出来る対策と探偵利用の有効性をご紹介します。同じようなことにお困りの場合には参考にしてください。
【この記事は下記の方に向けた内容です】
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演出家からのパワハラに困っている|20代女性からの調査相談
劇団の演出家からのハラスメント問題を探偵に相談した事例
数年前から、ある劇団に所属して舞台活動を続けてきました。これまでは楽しく演技に取り組んでいましたが、ここ1年ほど、演出家からのハラスメントに悩まされています。稽古場や楽屋で私を名指しして「お前は演技の才能がない」「作品の足を引っ張っている」などと大声で叱責します。さらには、個別で呼び出される機会が増え、プライベートなことについても詮索されたり、不快な発言をされたりするようになりました。最近では、「ブサイクで演技力もないのは終わってる」といった人格否定のような発言までされるようになり、精神的に追い詰められています。劇団の先輩に相談しても「そんなことは気にしない方がいい」「指導の一環」と流され、真剣に受け止めてもらえません。私と同じような扱いを受けているメンバーも数人いて、私が辞めるのは納得いかないので、何とかしたいと思っています。
演出家によるパワハラの問題点とは
演出家はパワハラを自覚しにくい
演出家は、舞台やイベントの全体の指揮するという立場上、周囲に指示したり意見することが多くなります。そして、演出家から支持を受ける側の俳優やスタッフが、過剰にへりくだってしまったり、演出家を持ち上げるような発言を繰り返してしまうことで、演出家本人が立場が優位であると勘違いしてしまうことが原因です。昨今、業界内でもハラスメントによる問題が浮き彫りになり、公演の稽古前には事前の「ハラスメント講習」なども行われていたりしますが、まだまだ形だけのものが多く、いざ稽古が進行しだすと、演出家がヒートアップしてしまい、誰も止められなくなることが多いです。
演出家によるパワハラの種類
演出家は、俳優の演技指導も行ったりするため、俳優側は精神的に苦しんでいても、「指導だから」「言われているのは自分に才能がないだけ」と自分の責任にしてしまうことが多いです。しかし、それは大きな間違いであり、いかなる場合であっても演出家からのパワハラ発言や行いは許してはいけないのです。ここではどのようなものがパワハラにあたるのか一部の例を紹介します。
稽古中に他のスタッフや出演者がいる前で、繰り返し「才能がない」「役者に向いていない」といった過剰な批判や侮辱的な発言、人格否定的な発言を繰り返すことで、俳優の自己肯定感を著しく低下させる行為。
明らかに不可能な短期間で台本の完全暗記を求めたり、深夜や早朝におよぶ過酷な稽古を強制したりすることです。また、危険なアクションや無理なダイエットを要求し、拒否すれば「プロ失格だ」と罵倒するケース。
本来の能力や役割に見合わない軽視的な指示を出すことがあります。たとえば、主要な役割を外して簡単な雑用だけを任せたり、演技や意見をことごとく無視したりする行為です。また、「お前に期待していない」「いてもいなくても同じだ」といった発言で、相手の存在価値を否定する。
演出家が特定の出演者やスタッフを意図的に孤立させるため、稽古や会議から排除したり、他のメンバーに接触を禁じたりする。さらに、グループ内でその人物について悪評を流し、周囲との関係を悪化させたり、「あの人には関わらないほうがいい」といった発言で周囲に孤立を強要する。
パワハラをしてくる演出家に対し自分でできる対策
演出家からパワハラを受けている状況の最中に自分で対処していくのは大変難しいかもしれません。しかし、何もしなかれば、相手のパワハラがエスカレートする可能性もあります。また、同調圧力で他の劇団員からもハラスメントを受けるようになる可能性も出てきます。ここでは、自分で出来る対策をいくつかご紹介します。
個人でできる対策
- 冷静な態度を保つ:感情的にならず、相手の挑発に乗らないよう心がけます。落ち着いて状況を客観的に判断することで、適切な対応を考えやすくなります。
- 証拠を残しておく:演出家の発言や行動を日時、場所、内容を詳細に記録します。可能であれば、証拠として音声やメモを保存しておくと良いでしょう。
- 同業者に相談する:問題が深刻化する前に、劇団外の同業者に相談して状況を共有します。自分が孤立しないよう、サポートを求めましょう。
自己解決のリスク
自分自身で解決しようとした場合に一番危険なのが、その行為が相手にバレてしまう場合です。例えば証拠を取ろうとしていることがバレたら、相手は逆上してさらにひどい仕打ちを受ける可能性もありますし、証拠隠滅を図られる場合もあります。また、演劇界は非常に狭くクローズドな世界なので、業界内に力を持っている演出家の場合、不用意な対抗策を行ったことで、キャスティングから外されたり、業界全体に事実無根の悪い噂を流される可能性もあります。相手の立場なども見極めた上で慎重に行動に起こす必要があります。
探偵調査が有効
パワハラ被害の一番の対抗策は、パワハラ被害の証拠を集めた上で弁護士に相談し、法的手段に出ることです。しかし、パワハラの被害を受け、精神的に追い詰められている最中に、更にリスクを負いながら、証拠集めを行うことは精神的にも大変負担がかかります。そんな時は、調査の専門家である探偵に依頼することで、あなた自身の身の安全を確保しながら、正確なパワハラ被害の証拠を集めることができます。また、被害証拠を集めた上で、その後どのように対応していくかの相談もできます。また、精神的な被害が大きい場合にはカウンセリングなどの対応も行っております。
探偵調査の有効性
被害者が受けたハラスメントを証拠として集めることができます。たとえば、演出家から暴言や暴力を受けている場面や、あなたがいない場所での誹謗中傷の内容を記録することが可能です。これにより、後々法的手段を取る際にも役立ちます。
私たちの調査は、秘密裏に行われることから店や周囲の関係者に悟られることなくリアルな情報収集を叶えられます。第三者である探偵が集めた情報は信憑性が高いと判断されることや、客観的な視点から問題点を浮き彫りにすることができます。
探偵が収集した証拠は、弁護士や法律の専門家が法的に活用できるため、パワハラに対する法的措置を取る際に大いに役立ちます。また、必要に応じて弁護士との連携をとり調査が行えるために、訴えられてしまうリスクを防ぎ有利な解決方法へと導くことができます。
演出家からのパワハラ問題を解決するために
専門家へご相談ください
演出家から激しい暴言や人格否定を受けると、自分はダメな人間なんだと自己否定に走ってしまいます。しかし、悪いのはあなたではありません。あくまでパワハラをしている演出家です。しかし、中々声を上げにくいのも事実です。だからと言って泣き寝入りしてしまうと、あなたのキャリアにも傷がつきますし、命を落としてしまう可能性だってあるのです。ですから、早めに対処する必要があります。そんな時は一人で悩まずに、私たちを頼ってください。パワハラ被害調査の専門家があなたを全力でサポートします。まずは無料でご相談ください。
探偵法人調査士会公式LINE
嫌がらせ対策サポートでは、LINEからの無料相談も可能です。お仕事の関係や電話の時間がとれない場合など、24時間いつでも相談可能で利便性も高くご利用いただけます。

この記事の作成者
ハラスメント・嫌がらせ対策担当:北野
この記事は、皆様が抱えるハラスメントや嫌がらせの悩みに寄り添い、解決への一歩を踏み出せるきっかけになればと作成しました。日々の生活の中で困っていることや、不安に感じていることがあれば、当相談室へお気軽にご相談ください。どんな小さなことでも、お力になれれば幸いです。

この記事の監修者
XP法律事務所:今井弁護士
この記事の内容は、法的な観点からも十分に考慮し、適切なアドバイスを提供できるよう監修しております。ハラスメントや嫌がらせは、決して許されるべきものではありません。法的に守られるべき権利を持つ皆様が、安心して生活できるよう、法の専門家としてサポートいたします。

この記事の監修者
心理カウンセラー:大久保
ハラスメントや嫌がらせの被害は、心身に大きな負担をもたらします。この記事を通じて、少しでも皆様の心の負担を軽くし、前向きな気持ちで生活を送っていただけるように、内容を監修しました。あなたの気持ちを理解し、寄り添うことを大切にしています。困ったことがあれば、どうか一人で悩まず、私たちにご相談ください。心のケアも、私たちの大切な役割です。
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