エンターテインメント業界において、劇団というのは非常にクローズドな空間であり、その中で行われている創作作業の様子は、あまり外部に知られることはありません。それだけに、昔は沢山のハラスメントが存在し、多くの暴力的な行為やセクハラが黙認されてきていました。しかし、ここ数年「Me too運動セクハラや性虐待、性的暴行などの被害を告白して共有する国際的な運動」の広がりと共に、業界内の風向きは変わってきつつあります。そうして、セクハラ被害者が声を上げやすくなった一方で、「それセクハラではないのでは?」と思われるような被害事案、所謂「冤罪」の事案も多くなってきました。身に覚えのないセクハラの被害を訴えられたことでせっかく築き上げてきたキャリアを失ってしまいかねません。身に覚えがない場合にはしっかりと対処する必要があります。今回は、劇団員に身に覚えのないセクハラ被害を訴えられた50代男性の事例を元に、自分で出来る対策から、探偵利用の有効性をご紹介します。同じようなことにお困りの場合には参考にしてください。
【この記事は下記の方に向けた内容です】
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劇団員から身に覚えのないセクハラ被害を訴えられた|50代男性からの調査相談
劇団員から身に覚えのないセクハラの被害を訴えられ探偵に相談した事例
私は劇団の主宰者であり、演出家と言う立場なのですが、劇団員の女性からセクハラ被害を訴えられ困っています。彼女には、演技の指導で身体的な動きを説明したことがありますが、それも純粋に演技指導の範囲内のことであり、仕事上のコミュニケーション以上のことはしていません。しかし、彼女がいきなり周囲に『セクハラを受けた』と言い出したため、劇団員全体に噂が拡散してしまいました。彼女の訴えを聞いた劇団員やスタッフの中から、問題を放置するわけにはいかないと話す人も出てきてしまいました。劇団の活動にも支障が出始め、自分の演出家としての立場を揺るがす状況になってきています。どうにか身の潔白を証明し、安心してリハーサルに臨みたいです。
身に覚えのないセクハラの被害を劇団員から訴えられる問題点とは
無実の証明が難しい
身に覚えのないセクハラ被害を訴えられると、無実を証明するのは想像以上に難しいものです。セクハラは密室や非公開の場で起きることが多く、客観的な証拠がほとんど残らないケースが大半です。被害を訴える側の証言が重視される一方で、否定する側には無実を裏付ける具体的な証拠が要求されます。状況によっては、記憶の曖昧さや言葉の解釈の違いが事態をより複雑にし、誤解を解くのが困難になることもあります。
放置するリスク
身に覚えのないセクハラ被害の申告を放置し続けるのは大変危険です。身に覚えがないのであれば、早めに対処する必要があります。どのような危険が及ぶのか、想定されるリスクをここで紹介していきます。
劇団内のメンバー同士の信頼が損なわれ、劇団全体の雰囲気も悪化し、円滑なコミュニケーションや協働作業が難しくなり、公演活動に支障をきたす恐れがあります。
事実が確認される前でも、演出家の職業的地位が失墜する可能性があり、将来的なキャリアにも大きな影響を及ぼします。演出家としての活動ができなくなる可能性もあります。
問題が公になることで、劇団の評価が低下し、観客やスポンサーが離れる恐れがある。それにより、劇団の経済的基盤が揺らぐ場合もあります。
身に覚えのないセクハラ被害を訴えられた際に自分でできる対策
セクハラの事実がないことを証明することが大切
セクハラの事実はないという所謂「存在しないもの」を証明することは非常に難しいことです。だからと言って、何も証明しなければあなたは加害者認定されてしまいます。ここでは自分で出来る対策をいくつか紹介します。
個人でできる対策
- 冷静に対応する:感情的な反応を示すと、周囲に「やはりセクハラがあった」と見られるリスクがあります。相手の主張に対して、まずは落ち着いて状況を確認する姿勢を取りましょう。
- 証拠を残しておく:普段の劇団員とのやり取りの録音や、メールやLINEなどのスクリーンショットなど、普段の対応が分かるものを残しておきましょう。
- 第三者に相談する:同業者などの理解ある第三者に相談し、自分の立場や状況を説明します。可能であれば、第三者を交えて話し合うことで、客観的に事実関係を整理することができます。
自己解決のリスク
自己解決を試みることには大きな危険が伴います。まず、被害を訴える側との感情的な対立が激化し、問題がさらに複雑化する可能性があります。また、証拠が不十分なまま自己弁護を行えば、「言い逃れ」と見られてしまい、立場を悪化させる恐れがあります。加えて、自分だけの判断で対応を進めると、適切な調査や公平な第三者の意見が不足し、組織や周囲からの信頼を失うリスクが高まります。その結果、問題が解消しないどころか、自身のキャリアにも悪影響が及ぶ可能性があるため、慎重な対応が求められます。
探偵調査が有効
実態調査と無実の証拠収集
劇団員からのセクハラ被害の訴えが間違っている場合、その証拠をできるだけ収集することが大切です。また、普段のあなたの仕事ぶりや劇団内での様子などの情報も問題解決に役立ちます。また、聞き込みなどにより、不当な訴えを起こした劇団員の思惑をあぶり出すことも可能です。場合によっては無実の証明どころか名誉毀損などで慰謝料請求まで可能になります。
探偵調査の有効性
セクハラの加害性がないことを証明することができます。たとえば、普段の劇団員とのやり取りや劇団内での様子を調査し記録することが可能です。さらに相手の身の回りの情報を収集することで被害者側が不当に訴えていることを証明することもできます。
私たちの調査は、秘密裏に行われることから店や周囲の関係者に悟られることなくリアルな情報収集を叶えられます。これにより、被害者側の訴えが誤解や虚偽であることを証明することも可能です。
探偵が収集した証拠は、弁護士や法律の専門家が法的に活用できるため、相手が普段の腹いせや嫌がらせ目的で嘘のセクハラ被害の訴えを起こしていた場合に、名誉毀損などの法的措置を取ることができます。
身に覚えのないセクハラ被害を訴えられたら
専門家へご相談ください
劇団員から身に覚えのないセクハラの被害を訴えられてしまったら、早急に対処する必要があります。昨今、エンターテインメント業界はハラスメント問題に非常にナーバスになっていますので、被害者優先で物事が進んでしまいます。適切に対処できなければ、自身の名前やキャリアに大きな傷を残すことになります。しかし、感情的に動いてしまっては事態を悪化させるだけです。探偵などの調査の専門家に依頼することで、あなたをスムーズに問題解決へと導いていきます。まずは無料相談をご利用ください。
探偵法人調査士会公式LINE
嫌がらせ対策サポートでは、LINEからの無料相談も可能です。お仕事の関係や電話の時間がとれない場合など、24時間いつでも相談可能で利便性も高くご利用いただけます。

この記事の作成者
ハラスメント・嫌がらせ対策担当:北野
この記事は、皆様が抱えるハラスメントや嫌がらせの悩みに寄り添い、解決への一歩を踏み出せるきっかけになればと作成しました。日々の生活の中で困っていることや、不安に感じていることがあれば、当相談室へお気軽にご相談ください。どんな小さなことでも、お力になれれば幸いです。

この記事の監修者
XP法律事務所:今井弁護士
この記事の内容は、法的な観点からも十分に考慮し、適切なアドバイスを提供できるよう監修しております。ハラスメントや嫌がらせは、決して許されるべきものではありません。法的に守られるべき権利を持つ皆様が、安心して生活できるよう、法の専門家としてサポートいたします。

この記事の監修者
心理カウンセラー:大久保
ハラスメントや嫌がらせの被害は、心身に大きな負担をもたらします。この記事を通じて、少しでも皆様の心の負担を軽くし、前向きな気持ちで生活を送っていただけるように、内容を監修しました。あなたの気持ちを理解し、寄り添うことを大切にしています。困ったことがあれば、どうか一人で悩まず、私たちにご相談ください。心のケアも、私たちの大切な役割です。
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